NetPresenz v4.1

(C) 1992-96 Peter N Lewis

このプログラムは $10 のシェアウェアです。 NetPresenzは以前はFTPdと呼ばれていたものです。これらは同じもので、新しいバージョンからNetPresenzという名前に変更されました。FTPdの登録ユーザであれば自動的にNetPresenzの登録ユーザとなります。(ユーザ登録が1996年1月1日より以前の場合はアップグレード費が必要です。)

FTPdをマッキントッシュのインターネット・コミュニティに長年献身しているwerner@rascal に捧げる。

"rave reviews for FTPd"
- Australian MacWorld, page 22, June 1993

1994 Derek Van Alstyne Rising Star Award - MacUser December 1994

Cool Tools award from Apple - September 1994

USENET Macintosh Programmer Award - May 1995

目次



1.0 NetPresenzの設定

1.1. ウェブページへのアクセスはどうしたらいいのですか? / どういうURLを使ったらいいのですか?

あなたのマッキントッシュはMacTCPかTCP/IPコントロールパネルで調べることのできるIP番号 によって参照することができます。IPアドレスは4つの数値を小数点で区切ったもので 130.95.156.3とか 1.2.3.4というようなものです。この場合には下記のようなURLになります。

http://1.2.3.4/ (WWWの場合) もしくは

ftp://1.2.3.4/ (FTPの場合)

...1.2.3.4 がIP番号とした場合です。名前であなたのマシンを参照したければ(たとえば http://www.mymac.net/といったように)、あなたのインターネットサービスプロバイダかネットワーク管理者に言ってDNSに追加してもらわなくてはいけません。

DNSとはドメイン・ネーム・サーバのことです。実際の動作としてはマシンは各マシンをIP番号(小数点で区切られた 130.95.156.3 といったようなもの)で特定しますが、通常ユーザは earwax.pd.uwa.edu.au であるとか stairways.com.au であるというような名前で入力します。DNSはマシンの名前からIP番号を特定します。

1.2. どのように自分のマッキントッシュの名前を設定したらいいのですか?

DNSとはドメイン・ネーム・サーバのことです。実際の動作としてはマシンは各マシンをIP番号(小数点で区切られた 130.95.156.3 といったようなもの)で特定しますが、通常ユーザは earwax.pd.uwa.edu.au であるとか stairways.com.au であるというような名前で入力します。DNSはマシンの名前からIP番号を特定します。エラーがあればインターネットサービスプロバイダがDNSの設定になにか間違いがあった場合です。

インターネットへの接続方法によってはIP番号が動的に割り当てられ接続の度に異なったIP番号が割り当てられるため、DNSに登録することができません。(DNSの登録は動的に変更はできないのです) 少なくとも与えられた 名前が常に同じマシンを指すとは限らないのです。

プロバイダに問い合わせてなにか考えてもらうとよいでしょう。おそらくIP番号を割り当てて くれるでしょう。そしてDNSに登録できるようになることでしょう。

1.3. ファイル共有をせずにNetPresenzを実行することは可能ですか?

いいえ。NetPresenzはファイル共有かアップルシェアが必要です。シリアルネットワーク(たとえばSLIP,PPP)ならアップルトークは必ずしも必要ではありませんからアップルトークをオンにするためにシリアルポートを使う必要はありません。ダミーのネットワークデバイスを使って物理的な接続をせずにファイル共有が可能です。


MacTCP を使用しているならダミーデバイスは次のものを使用します。
<ftp://ftp.stairways.com//stairways/thirdparty/dummy adev.sit.bin>
もしくは(特に PowerBook Duo を使用しているなら) Single Talk を使いましょう。
</info-mac/comm/atlk/single-talk-11.hqx>

Open Transport を使用しているなら Remote Only 機能拡張を使用することができます。これは Open Transport 1.1.1 を導入した際の Open Transport Extras フォルダに入っています。

イーサネットポートがあってそれを使用していない場合にそれをアップルトークネットワークデバイス に割り当てることが可能です。

1.4. どのようにしてSMNTコマンドを使うのですか?

SMNTコマンドによってNetPresenz設定のFTP設定で遠隔マウントが有効の場合、 自動的にアップルシェアのボリュームをマウントすることができます。

SMNTコマンドでボリュームをマウントしてみましょう。まず、ftpクライアントからコマンドを送る か"NetPresenz 設定"の"FTP ユーザ"で"Login コマンド"を使います。

SMNTコマンドの文法は以下の通りです。

SMNT [volume:]server[@zone][:user[:password]]

"FTPd 設定"の"FTP ユーザ"ダイアログでのLoginコマンドに入力します。たとえば

SMNT Evil630:Loony@*

はゲストとしてLoony上のEvil630というボリュームをマウントします。また、

SMNT Evil630:Loony@MyZone:fred:fish

は"fish"というパスワードで"fred"としてゾーン"MyZone"のLoony 上のEvil630というボリュームをマウントします。

これはNetPresenz設定のFTPユーザダイアログでLoginコマンドとして入力された場合には 自動的にマウントされます。

1.5. なぜSMNTコマンドがうまく動作しないのですか?

NTサーバやCAPかNetATalkか他の(Apple以外の)アップルシェアサーバを起動しているUnixマシンをマウントする場合には、NetPresenz設定のセキュリティ設定の一般設定でクリアテキストパスワードの提供を有効にしている必要があります

またアップルシェアボリュームは大文字と小文字を区別しなくともサーバによっては 区別することに注意 してください。たとえば、Novellサーバをマウントした場合サーバ名とディレクトリ名には 大文字小文字を区別して使わなければなりません。パスワードはすべて大文字小文字が区別 されます。

1.6. FTPアクセスをする新規のユーザはどうやって作るのですか?


これでNetPresenzで新規ユーザが利用可能になりました。利用者&グループコントロール パネルで定義したパスワードで新規ユーザのログインが可能になりました。


2.0 ダイアルアップでのNetPresenz

この章に関する多くの質問は前章'NetPresenzの設定'に答えがあります。

2.1. モデムを使っている場合にNetPresenzは利用できるのですか?

はい。使えます。でも気を付けなくてはいけないちょっとやっかいな問題があります。 専用線で接続していて固定IP番号が割り当てられているのなら問題はありません。 固定IP番号が割り当てられていて常時接続しているわけではない場合、あなたのサイトは 常時有効というわけではないので常時接続されているコンピュータにウェブサイトやFTPサイト を置くことを考えたほうがいいかもしれません。常時使えるわけではないということはユーザ は大変いらいらするでしょうし、ときにはどうなっているのか紛らわされることにも なるからです。

常時接続でもなく、固定IP番号でもない場合、NetPresenzは場合によっては使えるかもしれません。 IP番号はネットワーク上であなたのコンピュータを見つける唯一の手段であり、IP番号が ころころ変わるようではユーザはうまくあなたのコンピュータを見つけることはできません。 すなわちきちんとしたリンクを張れないのです。IP番号についての詳しい説明は次の 質問を見てください。

2.2. どのようにしたら私のコンピュータで同じIP番号を使い続けることができるのですか?

あなたに割り当てられているIP番号はあなたがネットワークにどのように接続しているかに 依存します。たいていのプロバイダはモデムで接続する度に異なったIP番号を割り当てます。 ローカルエリアネットワーク(LAN)やそれに類するものを介してインターネットに接続した場合 他のマシンから割り当てられるIP番号を使うことになります。そしてこれはIP番号が変わる 可能性があることを意味します。

いずれにしてもプロバイダかネットワーク管理者に確認してください。プロバイダに 固定アドレスの割り当てが可能か、可能ならその料金などを問い合わせてみるとよい でしょう。


3.0 クラッシュとその対策

3.1. なぜ 'FTP ユーザ' アイコンをクリックしてもNetPresenzはうまく動作しないのですか?

これは利用者&グループコントロールパネルのファイルが破損している証拠です。ファイル をごみ箱に捨てて再起動し、アップルシェアのアクセス権限を初期化してください。 NetPresenz設定は利用者&グループコントロールパネルからユーザのリストを取得する ためにアップルから供給されているAPIのライブラリを使用しています。またこのライブラリは 頑丈に作られているとは決していいがたいものです。不幸にもこの問題を解決するためにできる ことはあまりありませんし、アップルが解決してくれるともあまり期待できません。

3.2. NetPresenzと相性の悪い機能拡張やコントロールパネルは何ですか?

AutoDoublerはNetPresenz/ファイル共有と相性が悪いことがわかっています。 AutoDoublerのユーザはファイル共有で共有されているフォルダを除外するようにしてください。 FarallonのPowerPathの古いバージョンはNetPresenzとは共存できません。 Farallonは問題がある場合は最新のバージョンを使うように推奨しています。

もしよくわからないクラッシュに出くわして問題がアップル純正でない機能拡張や コントロールパネル、アプリケーションと関係がないことを確認するために 推奨する方法としてはそれらの機能拡張やコントロールパネル、アプリケーションを 無効にすることです。もし問題がなくなれば問題のある機能拡張やコントロールパネル、 アプリケーションを特定してみてください。

3.3. なぜ起動時にNetPresenzがクラッシュするのですか?

または: なぜ起動時にタイプ11のエラーが発生するのですか?

初期設定ファイルかログファイルが壊れているからです。システムフォルダ内の初期設定フォルダ 内のNetPresenzフォルダを開き、その中のファイルをごみ箱へ捨ててください。 そしてNetPresenz設定で設定した内容を再度入力してください。

これで問題が解決しない場合は、インターネット設定の初期設定ファイルが壊れている と考えられます。InternetConfigの初期設定ファイルを削除して設定内容を再度入力 してください。

3.4. エイリアスが動作しません。なにが間違っているのですか?

エイリアスは以下の場合に限って正しく動作します。

*エイリアスのオリジナルを検索するには操作している人がオリジナルのファイルの

*アクセス権限を持っていなくてはなりません。

*また、オリジナルのファイルがあまり移動されていない場合に限ります。

なぜNetPresenzはこうであるかというと、作者であるPeterはエイリアスマネージャを使えない ので、自分でオリジナルを探すようにプログラムしています。一般にはこれは問題とは なりませんが、時にはリンクが正常でなくNetPresenzがオリジナルを探せない場合が生じます。 こうした場合ファインダでエイリアスの‘情報を見る’を行い ‘オリジナルを探す’を実行して、リンクを更新する必要があります。これによって エイリアスは更新されます。

すべてのエイリアスを更新する簡単な方法はファイルの検索で‘ファイルの種類’が‘エイリアス’ のものを検索することです。そして‘情報を見る’、‘オリジナルを探す’をそれぞれの アイテムで実行します。(不幸にもファイルの検索はアップルスクリプトでは操作できません。 したがって、これらの一連の操作をアップルスクリプトを使って自動化することはできません。)

3.5. エイリアスがまだうまく動作しません。なにが間違っているのですか?

あなたのディレクトリの構造がおそらく次のようになっているのでしょう。

        HD
        |
     +--+---+---.....
     A      B
     |      |
     C*    C.html

HDはユーザアクセス権限のみがセットされていて他の誰もアクセスできないになっている。
AとBともがゲストアクセス権限がセットされている。

C.htmlはファイルでC*はC.htmlのエイリアスである。

FTPユーザの初期設定のディレクトリは/A/になっている。

<ftp://your.machine.ip/>というURLを 用いてあなたのマシンにftpした場合にはAというディレクトリの内容としてこの場合は C*を得ます。そしてC*をダブルクリックすると、それは失敗するでしょう。

なぜこのようになるかというと、ゲストユーザに関する限りにおいてはBが同じディレクトリ 構造に無いからです。ゲストユーザにとってファイルシステムは次のように見えます。

    A
    |
    C*

つまりBは存在しないのです。しかしあなたのハードディスクが次のような場合、

        HD
        +--------
       Pub      
        |
     +--+---+
     A      B
     |      |
    C*    C.html

Pubがゲストアクセスを許可されている場合、ゲストユーザにとってはディレクトリ構造は 以下のようになります。

       Pub      
        |
     +--+---+
     A      B
     |      |
    C*    C.html

この場合はC*のオリジナルは正常に検索され、‘../B/C.html’を返します。エイリアスは ユーザが見ることのできるディレクトリ構造に限って正常に働きます。エイリアスは Unixのリンクとまったく同じではないのです。(ある意味ではエイリアスはファイルなのです。)

3.6. なぜNetPresenzのログファイルを開けないのですか?

ログファイルはシステムフォルダ:初期設定:NetPresenz Preferencesフォルダにあるテキスト ファイルです。このファイルを複製して編集したり印刷したりBBEditやワープロなどで細工 を加えたりすることができます。NetPresenzは起動している間はファイルを開いたままに しているのでNetPresenzが起動している間はファイルを直接編集したりすることはできません。 NetPresenzを終了させないでログファイルを操作したければ、 ファインダでログファイルをまず複製し、その複製に対して操作を加えなければなりません。


4.0. NetPresenz と アップルシェア

4.1. NetPresenzはアップルシェアやパーソナルファイル共有とコンパチブルですか?

はい。パーソナルファイル共有を使用している場合、NetPresenzは漢字トーク7.5.1以降を 使用してください。

4.2. アップルシェア下でのユーザの追加

NetPresenzを起動しているマシンにアップルシェアをインストールしている場合は、 ユーザはNetPresenz設定のFTPユーザウィンドーに自動的には表示されません。

アップルシェアがインストールされている場合はNetPresenz設定のユーザポップアップに 新しいオプションが追加されます。次のような具合です。

省略時値
---------
オーナ
ユーザ
ゲスト
---------
その他...

‘その他...’のメニューでユーザを取り込みます。

NetPresenz 4.1の新機能 : アップルシェアでのユーザの追加は面倒なものです。そこでNetPresenz設定はアップル スクリプトのサポートをしました。NetPresenz設定はアップルスクリプトでスクリプタブル であり、deleteuser, setuser, getuser, listusersコマンドが使用できます。


例:

tell application "NetPresenz Setup"
deleteuser "user1"
setuser "user1" directory "dir1"
setuser "user2" directory "dir2" command "

smnt   	volume:server@zone:username:password
"
getuser "user3"
listusers
end tell


5.0. プログラムの機能など

5.1. なぜNetPresenzはIP番号だけを記録するのですか?

NetPresenzはIPアドレスとともに匿名のユーザによって入力された電子メールのアドレスを 記録します。DNSを逆検索して名前を見つけるようなことは、プロセッサの利用に無駄が生じ、また ネットワークの帯域においても無駄が生じること、またログインの遅延を引き起こすこと、 さらにはログファイルへの記録が難しくなることなどがあり、行っていません。

5.2. サーバの設定に関してのアドバイス


5.3. NetPresenzはログを保存しますか?

はい。NetPresenzは自動的に記録(ログ)を取ります。"システムフォルダ"の"初期設定"フォルダの"NetPresenz Preferences"フォルダにそのファイルはあります。

5.4. なぜウェブブラウザはNetPresenzから送られるHTTPファイルを保存しようとするのですか?

これはインターネット設定でのMIMEタイプと拡張子の関連づけの設定に誤りがあるか、 インターネット設定がインストールされていないからです。 インターネット設定にアップグレードし、 インターネット設定の"拡張子等の対応"ダイアログで"初期設定" をクリックします。

5.5. NetPresenzでShockwareファイルを正しく扱うにはどうしたらよいのですか?

インターネット設定で拡張子の対応を いくつか追加設定しなくてはなりません。インターネット設定を起動し、拡張子等の対応を クリックして、次の対応を追加してください。次の図のようになります。

A Picture of Internet Config's File Mapping Window

Shockwave
.dcr
Application/x-director
Binary Data
FGDM
AFTB
Shockwave for Director 4.0

Shockwave
.dir
Application/x-director
Binary Data
FGDM
AFTB
Shockwave for Director 4.0

Shockwave
.dir
Application/x-director
Binary Data
FGDM
AFTB
Shockwave for Director 4.0

5.6. 2台のマッキントッシュのネットワークでのNetPresenz

2台のマッキントッシュがあり、1台がもう1台にローカルトークを介して直接接続されてい る場合、NetPresenzが利用できます。MacTCPを設定して各マシンのIP番号を設定し、 互いにIP番号で参照できるようにします。

2台のマッキントッシュをTCP/IPネットワークで利用する場合のわかりやすい説明が次の 場所にあります。それはEric Behr<behr@math.niu.edu >によるMacTCP Infoと呼ばれるもので、

<http://www.math.niu.edu/‾behr/docs/mactcp.html >にあります。

5.7. NetPresenzでInteraction.cgiはどのようにして作るのですか?

Interaction.cgiは簡単 に設定できますが、配布されている説明書とはちょっと操作が違います。

1. ゲストが見ることのできるサイトにInteractionを含むフォルダを置きます:ゲストがCGIを実行可能でなくてはなりません。

2. アプリケーション"Interaction"のエイリアスを作成します。これを行うには ファイルを選択して、ファインダのファイルメニューからエイリアスを作成を選択します。 作成したエイリアスをInteractionを参照するHTML文書と同じディレクトリに置きます。 エイリアスのファイル名を"Interaction.cgi"にします。(厳密にいえばエイリアスで ある必要はありません。Interaction CGIの位置を表す正しいパスを使用できることが 重要です。エイリアスが同じディレクトリにあればパスについて気にする必要がないから エイリアスを使った方がいいと思います。)

3. ウェブサーバのアプリケーションを起動します。"Interaction"アプリケーションの アイコンをダブルクリックすることでInteractionを起動します。

Interactionはworks right "out of the box" そこでここであなた(もちろん他の誰でも)はフォーラムやチャットサービスを http://www.mydomain.com/interaction.cgi(www.mydomain.comはあなたのサーバのドメイン名か IP番号で置き換えてください)というURLを用いてアクセスできなくては なりません。このURLではは/を伴わないことに注意してください。 in this URL.


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